歴史小説「黎明の坂」第三巻|増田祐美ウェブサイト

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黎明の坂(三)

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黎明の坂(三)

第三巻は、義経の京守護時代から屋島・壇の浦合戦、新宮行家の謀反までを描いています。
平氏を鮮やかに退けた義経、鎌倉をまとめる頼朝。ふたりを助ける範頼、全成。
連携して国創りに取りかかる義朝の遺児たちを阻むものとはー。

歴史小説「黎明の坂(三)」源義経
神戸新聞総合出版センター
ISBN978-4-343-00814-5 1,700円+税
B6判ソフトカバー・341頁


歴史小説「黎明の坂」〈第三巻〉      →最新情報ブログ「桂林記」


 

賴朝と義經義経に確執はなかった!

 

屋島と壇の浦の戦いを経て、より絆を強める兄弟
いよいよはじまる朝廷との戦い。ふたりはどう立ちまわるのか



目次:  
軍備え 

伊勢の反乱を鎮め、瀬戸内や熊野の水軍を語らう。京守護義經義経は相変わらず忙しい。


屋島

「義經義経は嵐のなか出向を命じた」というのはまさにお話の世界。いくさはこれから、大事な兵や馬、兵糧を海に沈めてしまうかもしれない博打を誰が打つであろうか。また、そのような命を下す大将を戴きつづけるほど東国武士は愚かなのか。


壇の浦 最後まで武士として戦い抜くも生き方。だが弓矢を鍬に持ち替えるのも生き方。降る者は斬らず、逃げる者は追わず。地上は修羅でも、見上げればいつもの空が広がっている。

鎌倉凱旋

捕虜を連れて鎌倉へ下った義經義経。いよいよはじまる朝廷との戦いを前に兄賴朝頼朝との絆を更に深めるが・・・。


新宮殿

新宮行家が賴朝頼朝に反旗を翻した! 義經義経も与同? いや、義經義経は賴朝頼朝と心ひとつの筈、では行家・義經義経の凋落を謀ったのは誰か? そして義經義経は本当に嵌められたのか?





神戸新聞さん(2014. 9.28付)が書評を掲載くださいました。

「黎明の坂」第三巻 神戸新聞書評
迫力ある合戦場面は、歴史小説の見せ場と言っても過言ではない。だが、騎馬武者が駆け巡る陸上戦闘と違い、武士が船上で戦う場面を想像するのは至難の業だ。著者は少ない資料を基に、海の戦いの再現に挑む。
武家の雄をめぐり、激闘を繰り広げた源平の武者を描いた大河長編の第三巻。源氏の平家打倒を軸に物語は展開する。屋島、壇の浦の合戦にかなりの紙幅を割き、自然主舞台は海上となる。
平家物語をはじめ多くの歴史書や物語は、源義経の英雄的な活躍を強調してきた。「八艘跳び」伝説はその典型だろう。そこからは武芸巧みな義経像が浮かぶ。そのイメージは独り歩きし、定説のように語られたきた感がある。本書もあえてそれは否定しない。だが、新たな視点を加える。戦略家としての才能だ。
百人の敵を倒せる英雄であっても、1人で猪突猛進するだけでは事は成就しない。鎌倉軍の勝利は、熊野水軍をはじめ松浦党ら西国の海を知り尽くした者の働きなくしては成し遂げられなかった。彼らをいかに味方に引き入れ、戦略を立てたか。義経はその立役者として描かれる。さらにこの時代の兵站事情を絡め、壇ノ浦の最終決戦へと展開する。戦略家としての存在感が、義経の新たな魅力を開拓している。
リアルな海戦シーンを再現するため、著者は海上保安庁の潮汐推算を参考にしたという。1185年の屋島、壇ノ浦の合戦当日の潮流を調べ、資料にのっとって軍船の動きを分析。登場する武士が、潮の流れに乗り躍動するシーンも見所だ。
源義朝、平清盛のライバルを描くことから始まった物語。著者はこれまで、定説に隠された真実を追い求める姿勢を貫いてきた。三巻後半では、対立関係が強調されてきた頼朝、義経兄弟にも新たな視点を吹き込む。結末は四巻へと続く。
中世の瀬戸内海で活躍した水軍、海賊の存在が注目されている。海の合戦に興味を持たれた方には、特にお勧めの一冊だ。
評者=津谷治英・文化生活部

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神戸新聞総合出版センター
「黎明の坂(一)」 ISBN978-4-343-00732-2 1,700円+税
「黎明の坂(二)」 ISBN978-4-343-00763-6 1,800円+税
「黎明の坂(三)」 ISBN978-4-343-00814-5 1,700円+税
「黎明の坂(四)」 ISBN978-4-343-00882-4 1,700円+税

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